Q.どんな鳥さんを扱っているの?

A.当店はブリーダー・小鳥専門店です。フィンチ・インコ・オウム・他鳥類のお取寄せも可能です。
文鳥・和十姉妹〈一色/和パール/白・小斑/芸物十姉妹〉をメインに小鳥の繁殖を行っております。
和十姉妹に関しては日本古来の血筋を守り繋いでゆくために血統の維持、向上を目指しております。
金銭目的の量産やモノ扱いは大嫌いです。鳥さんがいないと生きていけない程に愛情を注いでおります。
認定動物看護師としての知識を活かした飼養を心掛けておりますので、わからないことはお話下さい。

Q.フィンチって馴れるの?

A.優しく触れ合う事で手のりになってくれる子は多く、とてもよく懐きます。
鳴き声は小さめでお世話がしやすいので、集合住宅でも安心です。
同じ鳥種でも色々な性格の子がいるので見ていて飽きません。

Q.なぜ、あるてぴくろ産まれの鳥さんには足環が付いているの?

A.当店では鳥さん全個体に足環を付けております。
それは個体識別だけではなく体調管理・病気の予防や治療をするためであったり、万が一飼い主さんのもとで放鳥事故や盗難にあった時、足環を付ける事によって手元に戻ってくる可能性が格段に上がる為です。
あるてぴくろブランドの足環は血統証明となります。個体データを全て記録しておりますので、足環を付けた個体を見つけた場合に私の所までご連絡を頂ければ、わかる範囲で出生データや個体情報をお調べすることが可能です。

◆あるてぴくろ繁殖個体が付けている足環の特徴◆

英数字と合わせて“AP”や“ArtePikuro”が刻印されています。※APは“ArtePikuro”の略です。

あるてぴくろ足環は主に鳥の左脚(場合によっては右脚)に装着しております。


◆あるてぴくろ鳥さん品種図鑑◆

和十姉妹〈Japanese original Bengalese finch〉

  • 和十姉妹とは野生のコシジロキンパラやダンドクを元に日本で固定されたジュウシマツ(十姉妹)の元祖を指します。
  • 他のキンパラ属や他品種と交雑することが出来るので、自分の血統を守る場合には少し注意が必要です。
  • 色抜けの無い個体は、一色,単色,Self-colorと呼ばれています。(小斑=パイド/Pied)
  • お腹は柔らかいスジがある個体~綺麗に抜ける個体まで様々、ふんわりとした色合いや姿が愛らしい。
  • ジュウシマツは弱そうと思われがちですが、しっかり育てればとても丈夫になる鳥さんです。
  • 賢く良く馴れて他のフィンチより優しい性格なので、手のりフィンチで迷われたらまずオススメ致します!
  • 平均寿命を気にされる方がいらっしゃいますが、お世話が行き届いていれば文鳥とさほど変わりません。
  • 繁殖もしやすく子育て上手なので仮母等に使われることもあります。
  • 血統を大切にする繁殖者が激減し、純粋な和十姉妹はほとんどいません。
  • 和十姉妹には複数の希釈遺伝子が存在するため、中間色を見た目だけで判断するのは困難です。また、日本では和十姉妹の希釈遺伝子の解明がまだ出来ておらず全て「薄〇〇」とまとめております。
  • 個体によってかなりの濃淡があるので、どのような遺伝子が働いているのか日々研究中です。


💡豆知識

  • 和十姉妹の地鳴きについて:♂は「チー」や「ビー」等の単発、♀は「ジュリリ」と濁った鳴き声で地鳴きに雌雄差があります。ヨーロッパ十姉妹はシマキンパラ等の遺伝子も持っているため♂♀どちらもジュリリと鳴く場合があります。シマキンパラは♂♀どちらも同じ地鳴きです。和パール十姉妹も他キンパラ属の遺伝子を持っているため、♂でジュリリと鳴く個体が稀におります。ちなみにコシジロキンパラは和十姉妹と同じように地鳴きに雌雄差があります。
  • まとめると、地鳴きで雌雄判別できるのが、和十姉妹・コシジロキンパラ。地鳴きで雌雄判別し難いのは、ヨーロッパ十姉妹・シマキンパラ・和パール十姉妹となります。鳴き声に雌雄差があるのって面白いですよね。
  • 和十姉妹の元祖からイノの突然変異は今のところ発生していません。(海外でヨーロッパ十姉妹から作出された品種です)
  • よって、和十姉妹の一色物にクリームイノ(赤目で体がクリーム色)という品種は存在しません。あるてぴくろの個体からもイノは誕生しません。
  • 和十姉妹小斑×ヨーロッパ十姉妹のクリームイノから生まれた品種である桜十姉妹や、他の野鳥の血が交じる和パールは繁殖に少し注意が必要です。

※ヨーロッパ十姉妹について

日本から輸出された和十姉妹を海外で他キンパラ属と交配して作られた品種です。

クリームイノの突然変異も海外で作出・固定されたものです。

海外の十姉妹は主に2タイプで、和十姉妹の見た目に近いUS-typeと他キンパラの血が強いEuro-typeがおります。後者は身体が大きく、ハッキリとした濃淡と腹の鋭いV字柄が特徴。足や嘴に強い青みがあります。

現在の日本のペットショップに売られている十姉妹の殆どは海外からの逆輸入鳥のためヨーロッパ十姉妹のUS-typeのような個体が多く、和十姉妹としての特徴はあまり感じられず少し悲しいです。


※コシジロキンパラについて

一口にコシジロキンパラといっても、かなりの数の亜種が存在します。

腹に柄がある個体や、濃淡がクッキリしている個体、茶色や黒など分布地によってその容姿は様々です。

アジアに生息する一部のコシジロキンパラは昔の和十姉妹の姿に近いようですね。

いつか輸入する機会があれば、コシジロキンパラから理想の和十姉妹を再現してみたいものです。

ちなみに百鳥図によると、ダンドクはコシグロキンパラ〈Javan-munia〉といって腰が黒いようです。

ジュウシマツの歴史は未知な部分が多く、非常に興味深いですね。

和黒

〈Self Japanese Chocolate〉

和十姉妹の基本となる一色物の黒い十姉妹。
野生のコシジロキンパラやコシグロキンパラが元とも言われています。和黒といっても色に濃淡があり、茶っぽい個体から腹が真っ白な個体まで様々です。希釈遺伝子が働いて全身薄茶~白っぽくなることもあります。そうなるとハバナ系と殆ど見分けが付きません。
嘴や趾の色も個体により濃淡があります。

薄墨

〈Dilute or Albino Split〉

和黒にアルビノ等の希釈遺伝子が働き、
黒や茶が淡くなった個体。
水墨画のような色合いが理想とされています。

ハバナ

〈Self Japanese Chestnut〉

標準的な色は全身こげ茶色で、猩々と比べて嘴や趾に色素が残ります。
カラーや濃淡に幅があり焦げ茶~赤茶色やシルバーのような色まで様々なカラーがいます。
ちなみに海外ではチェスナットダイリュートの事をシルバーと呼ぶようです。
日本では淡い色のハバナを総じて薄ハバナ(程度により極薄)と呼びます。

上・ハバナ
下・薄ハバナ

猩々

〈茶・Self Japanese Fawn〉

嘴や趾にほとんど色素が残らず、下嘴や趾がピンク色になるのが特徴です。ハバナのように濃淡に幅があり、淡い色の個体を薄猩々と呼びます。どの品種にも言えますが、希釈遺伝子を持つ個体から色素の濃い個体を作り出すのはとても大変で、特に翼の先まで濃い猩々を作出するのは難しく感じます。

上・猩々
下・薄猩々

和アルビノ

〈Self Japanese Albino〉

和アルビノの遺伝子が働き、眼が赤くて全身が白い個体。ヨーロッパ十姉妹のアルビノとは遺伝形質が異なり、日本の和アルビノには羽色を薄める作用があったりと特殊です。ルビーのような瞳がきれいです。

和パール〈Self Japanese Pearl

和十姉妹と野鳥から改良して作られたとても美しいカラーの和十姉妹です。
パールといったらヨーロッパパールを思い浮かべる方が殆どかと思いますが、日本で作出された和パールが元祖と言われています。柔らかい色合いに混ざる茶と銀がかっこいいですね。
※自分の血統を守る場合は繁殖に少し注意が必要です。

芸物十姉妹〈Frills〉

白や小斑でお馴染みの芸物十姉妹、最近はまったく見かけなくなってしまいました。
梵天・千代田・千代田梵天・輪千代田・中納言・大納言・キング…等がいます。
ただでさえ少ない芸物ですが、さらに希少な和十姉妹 一色 芸物に挑戦しております。
色々な品種の芸物を作出して、皆さまにお見せできる日が来ると嬉しいです。

写真の子は、左:薄墨大納言♀・右:和黒千代田♂

白十姉妹・小斑十姉妹

ジュウシマツといえばこのカラーを連想するのではないでしょうか?
様々な斑遺伝子が働いて、体に色抜け(パイド/Pied)が出ます。

一般的には、
 ◇色多めのパイド→並十姉妹
 ◇斑多めのパイド→小斑十姉妹
 ◇クリアパイド→白十姉妹
と呼ぶようです。

当店では、和十姉妹 白・小斑系 芸物を繁殖しております。
黒の小斑に比べて白や白茶(茶斑・茶小斑)は柔らかい印象で可愛らしいですね♪

芸物同士からもノーマル体型が産まれますので、
白・小斑がいいけど芸物がニガテという方にもお譲りできます。


文鳥〈Java sparrow・Ricebird

  • 赤くて大きな嘴が特徴的で、様々な品種がいます。
  • 手のりフィンチ=文鳥!と言ってもいいほど手乗りとして知名度の高い鳥さん。
  • 少々神経質なところもありますが、とても賢く愛情深いです。
  • 一度信頼関係を築くと、一途なパートナーとなってくれるでしょう。
  • あるてぴくろの文鳥は♂♀共に(特に雄の)体格が大きく、ほとんど色抜けがありません(白・パイド除く)。
  • ノーマルやアゲイトに力を入れております。

ノーマル

〈並文鳥/Wild Color〉

斑やパイドがほぼ入っていない文鳥です。
ペットショップ等にいるほとんどの文鳥には
大きな色抜けがあり、パイドがない個体は
なかなかお目にかかれません。

サクラ遺伝子(小さな色抜け)が働き、
お腹に桜のような白い差し毛が入ります。
並やパイドの事も桜文鳥と呼ぶことがあり、
色味が曖昧な場合使われることが多いです。

パイド

劣性白をヘテロで持つ品種。
全身に大きく色抜けが出ます。
桜も一緒に発現している事が多いです。

〈優性白・劣性白〉

優性と劣性があり、全身が白くなります。
眼の色は黒です。

シルバー

〈Silver/Opal〉

茶色の色素(フェオメラニン)を欠く品種。
全身がグレーっぽくなります。
フワフワだけど金属のような色合いで
私の好きな品種です。

シナモン

〈Cinnamon/Fawn/Isabel/Brown/Ginger〉

黒色の色素(ユーメラニン)を欠く品種。
眼は赤く、全身が濃~淡い茶色です。
焦茶色の個体はモカブラウン、赤茶色の個体はレッドブラウンと呼びます。

余談ですが、海外ではこのような名前が付いています。
モカブラウン:フランスとイタリアではトパーズ
レッドブラウン:フランスとイタリアではフェオ

パステル

〈ダークシルバー/Pastel/Dilute〉

色を濃くする遺伝子を欠く。
全身がノーマルより淡い色合いで、
ライトシルバー,クリーム等も
この遺伝子を持っています。
ブルー文鳥と呼ばれる事もあるようです。

上・パステル
左・ライトシルバー〈Pastel Silver〉
右・クリーム〈Pastel Fawn〉

NO PHOTO.

アゲイト/トパーズ

〈Agate/Topaz/Eumo〉

身体はノーマル・シルバー・パステルに似た色合い
頭はブラウン、眼はぶどう目(暗褐色)
雛の時はシナモンのようなカラー。
とても不思議なカラーが魅力的ですね。

アゲイトやトパーズと呼ばれる個体が海外で3品種いるということがわかりました。
1つ目:日本名のモカブラウン「フランスとイタリアではトパーズ」
2つ目:日本名のアゲイト(トパーズ)「オランダではトパーズ、イタリアではユーモ」
3つ目:日本にはいないマスク「イタリアではアゲイトとマスクという伴性遺伝の品種がいます」
です。

日本のアゲイト(トパーズ)は劣性遺伝ですが、イタリアでは伴性遺伝のアゲイト(マスク)が作出されたそうです。カラーも日本のアゲイトとは異なります。
アゲイトという品種は海外でも名前がゴチャゴチャなので真相はわかりませんが、いつか現物を見てみたいです。

上・アゲイト/トパーズ
左・トパーズオパール(シルバーアゲイト)
右・トパーズモカブラウン(シナモンアゲイト)

パステルトパーズ(パステルアゲイト)
パステルトパーズモカブラウン(パステルシナモンアゲイト)
パステルトパーズオパール(パステルシルバーアゲイト)
パステルトパーズオパールイザベル(パステルシルバーシナモンアゲイト)


写真準備中です、近日産まれるかも?

NO PHOTO.

オパールイザベル

シルバーイノ・クリームイノ

〈Opal Mokkabruin/Opal Isabel/Ivory〉

シルバーとシナモンが同時発現した個体です。
私の推測ですが、日本でいうシルバーイノはシルバーモカブラウン、クリームイノはシルバーレッドブラウンやシルバー+シナモン+パステルのことを指しているのかなぁと考えております。

上・オパールイザベル(シルバーシナモン)
下・パステルオパールイザベル(パステルシルバーシナモン)

NO PHOTO.

アルビノ

海外ではアルビノという品種がいる?らしいです。(見たことがないので真相は不明)
日本ではシナモン系と白が同時発色した個体のことをアルビノと呼んでいます。
眼は赤色です。黒眼の白とはまた違った美しさがあります。

◆自己紹介◆

◇小鳥専門店あるてぴくろを始めたキッカケ◇

私がまだ幼い頃…身近にいる野鳥の存在に気付き始めたときから

人や他の動物とは違う生態・容姿等その魅力にどんどん引き込まれていきました。

当時は常に野鳥図鑑を3冊(イラスト2冊、写真1冊)持ち歩き、行く先々でバードウォッチングしていたのを思い出します。

最初はペットショップにいる飼鳥(鳥を飼うということ)には全く興味がありませんでしたが、

飼鳥としてのインコやフィンチたちも元は海外の野鳥であるという事を知り少しずつ興味を持ち始めました。

幼少期の頃、野鳥は好きでも飼鳥については可哀想だと感じる嫌な思い出がありました。
幼稚園で飼育されていた小鳥さんの管理がとてもずさんで
いつもフンが山積みで悪臭がするだけでなく狭いケージにギュウギュウ詰めだったこと(今だと大問題ですね💧)
ペットショップにいる小鳥さんが人が来るたびに恐怖でバタバタと暴れていたりボロボロの羽根で
お店の人が可愛がる様子も無くとても心が痛みました。
さらには飼鳥を売り物やお金儲けの道具とだけ思っている方や、野鳥を乱獲したり密猟したりする方もいるということを知り許せない気持ちになりました。
しかし、私がもう少し大きくなりインターネットを使えるようになった頃に鳥さんを愛情込めて繁殖したり研究していらっしゃる方々もいるということを知りました。

そこで初めて飼鳥にも興味を持ち、品種改良された個体も含め世界中のどの鳥さんも大好きになりました。

その後、社会人となってからではありますが、ブリーダーや専門家の方から色々な知識を分けて貰いながら

オカメインコや文鳥のお迎えを決意。飼鳥と実際に触れ合う中で

個性や感情が想像より豊かでとても感動したことを覚えています。


鳥さんたちの魅力をもっともっと沢山の方に知ってもらいたい。

動物看護師として鳥さんと接していたときの知識を皆様にも提供したい。

そんな思いから小鳥専門店『あるてぴくろバード&サプライ』を始めました。

私〈店主・トリエイター〉

鳥はもちろん!様々な生き物(爬虫類や昆虫や魚も好き)、植物、自然が大好きです。

DIY、音楽、お絵描きも趣味であったりします。恐竜や絶滅してしまった生き物にも興味があります。

たまにゲームをしたり、PC関連を齧ってみたり、裁縫や工作をしたり、家庭菜園に手を出したり結構多趣味?

元動物看護師で鳥専門の病院にも勤めておりました。認定動物看護師の資格も保有しております。

結婚を機に動物看護師を辞め北海道へ引っ越し、夢であった小鳥専門店開業の計画

現在は小鳥専門のお店『あるてぴくろバード&サプライ』代表として務めております。

『鳥』とは私にとっていちばんの生き甲斐であり、かけがえのない存在です🕊


私の夫

大切なパートナーです。鳥以外の分野で色々とサポートしてくれるので、とても感謝しています🌸


かるら〈ヨウム〉

男の子。クールな態度をとりますが、本当は寂しがりや。歌や音楽鑑賞が大好き♪


息子

私にとっては大きな雛ちゃん🐣日々成長を見せてくれて楽しいです🎵

「あるてぴくろ」の“Arte”とは

芸術や美術を意味するイタリア語やスペイン語などの単語ですが、それだけではありません。

  • 技術や技能、技法や手管
  • 自然と人工、美と表現、技と巧みさなどの対比や関係
  • 創造性や知性、感性や鑑賞力
  • 文化や歴史
  • 価値観、思想、個性

など様々な意味を持ちます。


Arteという単語に魅了され、

技術力やクオリティ、創造性や感性、プロフェッショナルさや信頼性を伝えたい。

コンセプトや方針、価値観を表現したいと考えました。

「あるてぴくろ」という言葉に誇りを持ち、日々様々な事に挑み続けたいです。